吸血鬼の話をしよう

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吸血鬼に噛まれた人間っていうのには、三種類ある。 血を吸われてそのまま死ぬ奴。同じように吸血鬼になる奴。そして吸血鬼の眷属になる奴。 噛まれた奴がどうなるかは、襲った吸血鬼(ヤ ツ)の”さじ加減”で決まる。 最初のは、簡単な話。ただ食われて貧血で死んだってだけの奴だ。 吸血鬼になる奴は、全身の血を一滴残らず抜かれた死後、一滴でも吸血鬼の血を浴びたか食らったかした奴。 そして最後の眷属って奴は、死なない程度に血を抜かれたパターン、血を抜かれたけど生きてた奴、俺もそれだ。 眷属になると、基本、本人の希望とは関係なく、吸血鬼の所有物ないし、下僕にされる。 自分を襲った吸血鬼(ヤ ツ)の”言いなり”だ。 だが、ぶっちゃけ、俺はあんまり”操られてる感”はない。 コイツの都合のいい様に動いてんだから、そうなんだろうけど、それでもやっぱり、自分の意思で普通に行動している気がする。
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