約100年後の中学2年女子、趣味はネトゲ。

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 そんなある日、わたしインフルエンザに、なちゃったんです。最初の2日ぐらいは熱を出して、寝込んでいました。3日目から微熱になって、自室で暇なんで、昼間から、“音楽タイピスト”やりまくり!  ところが、わたしからお母さんに、インフルエンザが、うつちゃったみたいです。今度はお母さんが、伏せちゃってます。お母さんが晩ご飯を作れないから、わたしに二千円札を渡しました。 「今日はお父さん出張でいないから、(もえ)ちゃんの晩ご飯、コンビニで好きなもの買って食べてね」  お母さんに悪いけどヤッタ! コンビニでお弁当を買い、駐車場でジュースを飲んでました。コンビニで『ダラゲ』の課金ができる話、思い出したんです。  だけど、千五百円からしか、チャージ出来ないんです。お釣りじゃ足りないでしょう?   帰宅して、パソコンで“音楽タイピスト”を覗いてみたんです。そしたら『女子中学生の子、アバター服あげます』っていう、ゲームルームあったんです。  入りました。で、その部屋入ったら男の人がいて「どこ住み? 歳いくつ?……」一方的に質問してきて、最初は変な人だなぁって思いながら、質問に答えていたんです。  そしたらその男の人、同じ遺文(いぶん)市内の人だったんです。年齢を聞いたらお父さんと同い年。これって奇跡って思いました。わたしが、グチを話すと優しく聞いてくれたんです。
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