第1レース・2

1/20
前へ
/172ページ
次へ

第1レース・2

ついにレースが始まってしまった。 開始の宣言と共に、ウマ蔵やルールの表記が消えてしまった。 これが今のこの国の技術なのか?もう少し違った応用はできなかったのだろうか? そんな事を考えても仕方がないな。 それより本当にこれが命の選別なのだろうか。 ただ、いつものように自分の部屋で1人でいるだけ。いつもの日常。いつもの光景。 試しにもう一度玄関へ向かった。 そこにはいつものではない非日常があった。 鉄格子。鎖。錠。 気持ちを奮い立たせるには十分だった。 _ _ _ _ 錠にはデジタル表記で4桁の数字が入力できるようになっているようだ。 試しにデタラメに押してみる。errorと表示されまたもとに戻った。やはり、ウマ蔵がやったみたいに解答が書かれた紙を見つけるしかないのか。 いや紙なのかどうかも分からないが、部屋に戻ってまずは探索だな。
/172ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加