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俺は必死だった。未だかつてこれほどまでに何かに必死に取り組んだ事があるのだろうか。
いや、ない。これ以上の事なんてない。
受験だって部活だって、上司から無理な仕事を押し付けられてもこれ程までに真剣に取り組んだ事はない。
茉莉奈ともう会えないなんて。
これからプロポーズだったのに。
この先の未来。子供が産まれて笑顔が溢れる幸せな結婚生活。
それが全部消え失せる。
考えられない。考えたくもない。
必死の思いで部屋を探した。小さなシルバーの鍵をイメージして。見逃しのないように。急ぎながらも丁寧に。
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