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ふと、我に帰った頃に辺りを見渡すとまるで空き巣にでも入られたかのように部屋がぐちゃぐちゃになっていた。
ない。もうない。見つからない。
ここで終わり。ここでゲームオーバー。
最悪のゴールが目に浮かぶ。
「は、はは…」
力なく声が漏れた。
何だよ。どうしたらいいんだよ…。
「うわぁ゛ああああああああああああっ!」
張り裂けそうな程叫んでも虚しく響くだけだった。
膝をついて絶望を迎え入れようとした時、ふとウマ蔵の言葉が甦った。
ルールは確か…この部屋から出るだけ。
そうだ!これだ!分かったぞ。そういう事だったのか。
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