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曲名も分からない。だが、クラシック音楽だということは分かる。
ベートーヴェンだったか、モーツァルトだったか。何て心休まる優しい音楽なんだろうか。
誰だったにしろ、ただ聞いてるとこのまま眠ってしまいそうだ。
あんな恐怖に支配され殺されてしまうくらいなら、いっその事このまま眠るように最期を迎えた方がいいのだろうか…。
おいおい。何言ってんだ俺は。茉莉奈にもう一度会うんだ。まだ時間はある。こんな所で絶対諦めてたまるかよ!
ベッドから起き上がり、もう一度部屋内を探索しようと決めた時、部屋の異変に俺は戦慄した。
「まじかよ…」
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