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(12)タフィー
(タフィーはウェールズ人の大泥棒)
(僕の家から 肉を盗んだ)
(タフィーの家を探しても)
(とうとう肉は見つからない)
(タフィーがベッドで寝てたから)
(火かき棒で 頭をはねた)
デイビッドという少年の話だ。
デイビッドという少年は、肉屋の少年だった。
デイビッドには悩みがあった。
それは、彼の友人であるタッフィが家に遊びに来る度に色々な物を盗むことだった。
牛の肉、羊の骨、銀のピン。
証拠を掴もうと思ってタッフィの家に行っても、盗んだ物は見つからなかった。
ある日の夜、デイビッドはタッフィの家に忍び込んだ。
タッフィはベッドで寝ていた。
デイビッドは火かき棒を振り上げて、タッフィの首めがけて振り落とした。
その時だった。
火かき棒が落ち切る前に、タッフィが目を覚ました。
タッフィは笑ってこう言った。
僕は何も盗んでない。
バン、という音と共にタッフィの頭が吹っ飛んだ。
タッフィのつり上がった口の隙間から、銀色に光る何かが見えた。
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