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(10)アーサー王
(アーサー王は いい王さま)
(小麦粉三樽くすねたら)
(干し葡萄のケーキを作ったよ)
(王さま 女王さま 騎士たちが)
(食べても 食べても 無くならない)
(残ったケーキは次の日揚げて)
(女王さまのドーナツに)
プリシラというお姫様の話だ。
ある日プリシラは、父親である王さまが作ったケーキを食べた。
そのケーキは、今まで食べたケーキの中で一番美味しいケーキだった。
母親である女王さまも家来も驚いた。
王さまが油で揚げたドーナツも美味しかった。
プリシラは王さまに問いかけた。
ケーキには何が入ってるの、と。
王さまはプリシラの耳元で囁いた。
”小麦粉、卵、牛乳に干し葡萄”
“溢れんばかりの愛情と親指さ”
最後の言葉はプリシラに届かなかった。
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