(2)駒鳥のお葬式

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(2)駒鳥のお葬式

(誰が駒鳥殺したの?) (それは私と雀が言った) (私の弓で 私の矢で) (私が殺した 駒鳥を) スパロウという少女の話だ。 ある日スパロウは、幼なじみを殺した。 幼なじみの名前はロビン、女の子に大人気の明るくて元気な少年だったそうだ。 スパロウは、ロビンの胸をボウガンでひと突きして殺した。 村の大人たちは、大変驚いた。 スパロウとロビンはいつも仲良しで、喧嘩一つしたことがなかったから。 ある大人がスパロウに問いかけた。 どうしてロビンを殺したの、と。 スパロウは答えた。 愛しているから、と。 ロビンが自分以外の女の子を好きになったり好かれたりすることがどうしても許せなかった、とスパロウは泣いた。 その日の夜、スパロウは殺された。 ロビンと同じように、胸を血で赤く染めて。 スパロウを殺した犯人は、わからなかった。 ロビンを殺したスパロウに恨みをもった少女か、殺されたロビンの亡霊か。 はたまたスパロウ自身か。 ただ一つ言えることは、スパロウは穏やかな死に顔だったという。
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