(27)てんとう虫

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(27)てんとう虫

(てんとう虫、早く帰れ) (お前の家が 焼かれたぞ) (お前の子供は みな死んだ) (娘のアンヌが ただ1人) (鍋の下に 隠れてた) アンネという少女の話だ。 アンネは、普通の少女だった。 ある日、アンネが兄弟と留守番をしていると家が火事になった。 アンネの兄弟はみんな死んだ。 アンネだけが生き残った。 アンネは鍋を被って台所の床下倉庫に隠れていた。 村の大人たちは、子供たちが火遊びをしたからだとか、アンネが家に火をつけたのではないのかと疑った。 アンネは否定した。 知らない男が火をつけた、とアンネは言った。 しかし村の大人たちは信じなかった。 しばらくして、出稼ぎに出ていた父親が村に帰ってきた。 父親はアンネを連れて、村を出た。
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