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(3)リジーボーデン
(リジーボーデン斧持った)
(父さん叩いた 40回)
(我に返った ボーデンは)
(母さん叩いた 41回)
エリザベスという少女の話だ。
ある日、エリザベスの両親が殺された。
エリザベスは村の大人たちに疑われた。
エリザベスが疑われた理由は沢山あった。
両親とエリザベスは仲が悪かったこと。
両親が死ぬ前に、エリザベス以外の人間が全員食中毒で倒れたこと。
両親が死ぬ前に、薬屋でお気に入りの毛皮のコートを洗うからと劇薬を求めたこと。
両親が殺された日、屋敷にはメイドのブリジットとエリザベスしかいなかったこと。
両親が死んだ日、エリザベスがお気に入りの青いワンピースを燃やしたこと。
理由を挙げればキリがなかった。
もちろんエリザベスは否定した。
私じゃない、と。
村の大人たちは誰も信じなかった。
その日の夜、屋敷の地下室でブリジットが死んだ。
エリザベスも死んだ。
二人の死体の側には、複数の洗濯用洗剤そして柄のない斧が1丁落ちていた。
そして誰かの目玉が4つ。
殺人犯はエリザベスか、それとも。
真犯人はまだわかってない。
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