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ーーどういう事だろう。もしかしたら、予想したのとは違うメッセージがあるのか。
だとしたら、もっと自分を追い詰めるような言葉が聞こえてくるのではないか。ーー
羽柴はうつむき、生唾を飲み込みながらその時を待った。
「だ」「い」「き」‥‥‥
羽柴は視点の定まらない瞳のまま、顔を上げた。いよいよかと思い身構える。
「す」「だ」「い」「ん」‥‥‥
この時は、結局また意味のない声になった。だが、次の瞬間、遂にしっかりとした言葉が羽柴の耳に飛び込んできた。
「だ」「い」‥‥‥
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