崩壊

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崩壊

「 つし」  自室の外から、母の声が聞こえた。  しかし、羽柴は自分が呼ばれたとは思わなかった。  そのままベッドから上半身だけを起こした格好で、思考を巡らせていた。 「 つし!起きなさい。起きて早く さご飯食べちゃって」  ここまで言われて、ようやく自分が呼ばれたことに気が付いた。しかし、何かしらの違和感を覚える。 「私はもう仕事に行くからね。 んたもちゃんと学校行きなさいよ」  違和感の原因が分からないまま、羽柴はゆっくりと部屋から出た。
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