22人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
崩壊
「 つし」
自室の外から、母の声が聞こえた。
しかし、羽柴は自分が呼ばれたとは思わなかった。
そのままベッドから上半身だけを起こした格好で、思考を巡らせていた。
「 つし!起きなさい。起きて早く さご飯食べちゃって」
ここまで言われて、ようやく自分が呼ばれたことに気が付いた。しかし、何かしらの違和感を覚える。
「私はもう仕事に行くからね。 んたもちゃんと学校行きなさいよ」
違和感の原因が分からないまま、羽柴はゆっくりと部屋から出た。
最初のコメントを投稿しよう!