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「方法が無いのに・・それしかないのに・・」
「ビルディの薬も効かなくなって。母様や皆で支えてるけど。
父様・・このままじゃ・・・俺・・怖いよ・・。
怖いんだ。父様・・・居なくなったら、どうしよう。」
「・・俺・・どうしたら。」
ポロポロ涙がこぼれる。
「エンジェルなら分かるでしょ!エンジェルだって、
何を犠牲にしても、大事な女性を取り戻そうとしたじゃないか⁉」
びくっとエンジェルが震えた。
「願いを叶える為に、自分を通しちゃダメなの⁉」
「誰かの事なんて考えてる場合じゃないもん。
エンジェルは自分がしようとしたことは、棚に上げて、
俺だけにそう言うのかよ!」
ヒックヒック・・声が詰まる。涙でかすれる。
それでもアレンは声を、張り上げた。
「ズルイよエンジェルは。自分は今は幸せな癖に。
俺だけを・・俺だけを!」
「悪者にしたきゃ勝手にすればいいだろ」
「お前のいう事なんか聞かない、絶対効かない、絶交だからな!」
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