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悪魔さん、おやすみ。
毎日毎日、幸せな日々が続いた。
悪魔さんが来て、私とお喋りして、また次の日になって、午前3時になって、悪魔さんが来て……。
この単調にも思える繰り返しが、私には酷く心地よかったんだ。
ありがとう、悪魔さん。
そんな日々は、3ヶ月続いた。
「じャア、まタな。」
バタン。
あーあ、我慢できなかったなぁ。
この音は扉が閉まった音じゃなくて__
「……?どウシた?」
__私が、倒れた音だ。
「もう、だめみたい……」
死ぬのはもう怖くない。
だって、死んだら悪魔さんが連れていってくれるから。
だからね、さよならじゃないよ。
…悪魔さん、おやすみ。
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