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そのあと立て続けに事件が起きた。 上司が亡くなっただけでは済まなかった。 会社が粉飾決算に加担していたことが明らかになり、簿外債務の多さを理由に自主廃業を決めたのだ。 やめようと思っていたところへ都合よく事件が重なり、俺は解雇された。 休職願いなどする暇もなく、部屋にこもっている。診断書、休職願を入れた封筒がそのままになってテーブルの上に寝転がっている。 青山先生に相談して職安で職探ししているが、なかなか見つからない。 なんせ、地元を牛耳るような大企業が数週間もしないうちに廃業したわけだから。職安は人であふれている。 どうしたものかと思っていると、奥月がバイトで雇ってくれるらしい。 薬局に顔を見せる。棚卸を手伝うぐらいだ。 「僕には夢があるんです。大きな薬局チェーンを作るんです。」 奥月は若いながらも闘志を燃やす。 いいねぇ。最近、そうゆう野望のようなものは持てなかったな。 どれ、この若者に力を貸してみるか。 そうして、塚野は奥月とともに薬局を経営し始めるのであった。 めでたしめでたし。
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