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それから……なにも変わらなかったー!
どう言うことだ?いつ食中毒になってもおかしくない重大事件だと思うのだが?
これはこの施設、会社の空気が悪いのか?
未だ厨房では、カバさんもカワウソさんもタヌキさんもガンダムも一丸となってハエ叩きで蚊を追いかけている。
はあー、頼むよ誰か助けて欲しい……。このままでは何かあったときに私の責任になってしまうのではないだろうか?
僕は、もう知らないよ。
* * * * *
後日、事務所にいるモコモコ頭のラマさんが朝やって来た。
何やら口をモゴモゴしている。こいつぁ、ガムかんでんなぁ。
すると「んん」っと何か渡してきた。
それはフマキラーだった。
「調べたらこれで大丈夫だって。」
イヤイヤイヤイヤこれを厨房に撒けと?
裏におもくっそ人体にかかったら良く洗ってください、とかいろいろ書いてあるよ!
見たら解る!ダメなやつやん!ここ突っ込み入れるとこかもしかして?あかんわ!って!
そんな事を考えている間に、彼は「じゃ!」っと帰って言った。
彼は仕事は真面目そうであるが、何だかこう言う問題における対策に適当差を感じる……。はぁー。また溜息が出てしまった。
それからも、栄養課のみんなにハエ叩きで蚊を追いかけてもらった。
こればっかりは僕の不甲斐なさを感じる。
僕達は、衛生的で安全な食を提供するために来ているのに……。こんな無駄なことをさせて皆には悪いと思う。
本当ならばこんな無駄なことではなく、お皿の漂白とか溝掃除とか、いろいろあるのに、人員の増員もして貰えず、何一つ出来ていない。
何故、栄養課は黙って飯作っていればいいみたいな雰囲気があるのか?
その為の最低限度の人員で良いと言う風潮は何故あるのか?
いろいろ間違っていると思う。
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