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「……そう言えばさっきヤミーンさん録画が~とか何とか言ってませんでs「あ?いいから早く変身しろよ敵待たせてんだろうがよ」……イエス・サー……」
やるか、死ぬか。それしか選択肢がないんですね……。
………………よし、やろう!
ヤミーンさんよりも恐ろしいものなんて存在しない!
それが世の中の真理ですからね!!
「……ヤーミンヤーミン!」
そう叫べば辺りが暗くなり、黒いモヤモヤが私の周りに現れる。
そして、そのモヤモヤが私に吸収されるようにして消えた。
「どんな闇でも病みっと解決!
ヤミー少女、見☆参っ!」
「あはははははは!!!!
ぐっ、最っっっ高!!!!!!」
そんなにですか?
一瞬むせかけるほど私の恥態は面白かったですか???
「あー、マジで……!ふっ、ふはっ……!!」
「……」
「ちゃんと後でお前も見られるように録画しといてやったから不機嫌になるなって!」
……ヤーミンさん、過去最高に楽しそうですね……。
因みに私はどす黒い、ちゃんとした魔法少女っぽい服を着ています。
……ものすごく、どす黒い服ですけど。
「あぁ、忘れるとこだった。
オイ、もう来ていいぞ。」
「はっ、はい!
こほんっ。
見つけたわよ!ヤミー少女!!
さぁ、その粗末な命を刈り取ってあげる!」
……頑張ってキャラ作ったなぁ。
……粗末な命…………か……。
…………………………。
「……そう、ですよね……。
私なんかゴミよりも価値のないような存在ですよね、消えた方がいいですよね……。
……ホント……生きててすみません……」
私の命なんて所詮粗末です……どうぞ一思いに刈り取ってください……。
「えっ、ちょっ、まっ……!
そ、そんなことないですよ!
あなた可愛いですし、理不尽な上司の指示にも従って……。すごいです!本当に!!
だから自信持って下さい!!!」
……なぜ私は敵さんに慰められているんだろう……。
敵さん素が出てますし。貴方も大変そうですね。
「ありがとうございます……」
「ほらっ、これ私の好きな飴玉です!
……あの、失礼なこと言ってすみませんでした……。
ではまた日を改めてということで……」
「あっ、はい……」
そう言って、敵さんは去っていった。
……真面目な人なんだなぁ……。
「アイツ何しに来たんだ?」
初めての実戦、完。
「あれ?私なんの為に変身を……?」
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