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 翔の言葉にミナコが困惑する。 「作者が納得しているものを読者に読ませてよ」  真剣な顔つきになった彼女だが、すぐにほころんだ。 「翔の本気を読みたいから」  彼は、彼女の表情の変化に対して、機敏には対応できないでいる。 「書きたい物を書いちゃダメかなぁ」 「もちろん、作者が書きたい物を書くのが一番だけど」 「それが今の結果だし――」 「だから、それがダメなの」 「えーーーーーっ」  ミナコは、スマホを置いて腕組みをした。 「もっと、上を目指さないの?」 「上って、アクセスの上位ランクの人?」 「そう」  翔も本を置いて腕組みをし、首を左右に傾げる。
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