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……
「レイコさん!お店閉めるから、起きろ!」
身体を大きく揺さぶられて、嫌々ながら目を開ける。
目の前には知らない顔。
いや、昨日の夢で見たバイト君。
夢?
あれ?何処から何処までが夢で、今何処だ?
ガタッと立ち上がって周りを見れば、そこは夢であるはずのカフェ店内。お客はもう誰もおらず、窓の外は明るくなり始めている。
時計を確認すれば、五時少し前。
「って、何で私の名前知ってんの?」
「自分で名乗ったろ。覚えてないのか?」
お酒で記憶を飛ばした事なんて無いのに、あまりの事態に頭が追いつかない。
「何処まで覚えてないか知らないけど、来週の深夜三時、予約入れたんだから来いよ」
「予約?私が?」
「コタローさんが連れてくるから、絶対に来いよ」
戸惑う私を店から追い出しつつ、バイト君は念を押す。
「来週の深夜三時だからな」
店の外に押し出され、扉が閉められた。
予約した覚えなんてないが、もしこの店が本当に死者と会える店で、もし本当に予約を入れていたとしたら、連れてこられる死者には心当たりがある。
本当に会えるのか。
本当に会えたらどうするか。
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