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お菓子の国は午後3時になりました。一日で一番大きな音で鐘が鳴りました。
マナは、自分で作ったパンケーキを、ベッドに取り付けてある机に乗せて、ベッドで食べます。ナイフとフォークを使ってちまちまと食べながら、窓の外を見ると、ビルが作業場のかたわらで休けいしているのが見えました。
ビルは、大きな袋から、大きな茶色くて四角い板のようなものを取り出すと、それを豪快にかじりました。あの板のようなものはクッキーのようです。ビルが家で作って持ってきたものでしょう。
板のようなクッキーをばりばりかみ砕くビルを見たマナは、「あの人らしいな」とほほえましく思いました。
ビルは、マナが窓から自分を見ていることに気がついて、にっこり笑いました。マナは思わず笑い返しましたが、少しはずかしくなってしまったので目をそらし、お皿を片付けに台所に向かいました。
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