28人が本棚に入れています
本棚に追加
-春-[それは出会いの季節]
私-神久夜妃夏(かぐやひなた)-は、春になるとあの人のことを思い出す。太陽に当たって、反射した綺麗な髪の毛。眩しい笑顔。
「なーに難しい顔、してんの?今日は始業式だよ!同じクラスがいいねぇ!」
そうだ。今日は始業式だった。
あ、さっきのは幼なじみの神澤炎夏(かなざわほのか)。
「ひなたのことならお見通しだよ!ところでさ、新しいせんせー誰だろーね?イケメンがいいなぁ」
「さあね。ほのか、彼氏いるでしょ?」
ほのかには、年上のイケメンな彼氏がいる。
「それとこれとはべーつ!ほーら、クラス見に行こ!」
か、か、か、あった。あ、ほのかと同じだぁー
「「同じだったね!」」
ほぼ同時に言った。
「担任誰だろー?ね、ひなた。また席隣かなぁ。」
教室に入るまでほのかは、担任はイケメンかずうっと、ブツブツ言っていた。
最初のコメントを投稿しよう!