-春-[それは出会いの季節]

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-春-[それは出会いの季節]

私-神久夜妃夏(かぐやひなた)-は、春になるとあの人のことを思い出す。太陽に当たって、反射した綺麗な髪の毛。眩しい笑顔。 「なーに難しい顔、してんの?今日は始業式だよ!同じクラスがいいねぇ!」 そうだ。今日は始業式だった。 あ、さっきのは幼なじみの神澤炎夏(かなざわほのか)。 「ひなたのことならお見通しだよ!ところでさ、新しいせんせー誰だろーね?イケメンがいいなぁ」 「さあね。ほのか、彼氏いるでしょ?」 ほのかには、年上のイケメンな彼氏がいる。 「それとこれとはべーつ!ほーら、クラス見に行こ!」 か、か、か、あった。あ、ほのかと同じだぁー 「「同じだったね!」」 ほぼ同時に言った。 「担任誰だろー?ね、ひなた。また席隣かなぁ。」 教室に入るまでほのかは、担任はイケメンかずうっと、ブツブツ言っていた。
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