94人が本棚に入れています
本棚に追加
/496ページ
同じころ、パルチザンの修練場ではレオと無敵戦士が組み手をしていた。
「やるじゃないか!」
「お前もな!」
幾度かの応酬ののち、レオと無敵戦士は修行を中断した。
「やっぱり、組み手こそ上達の近道だよな」
「ああ、午後もやるか?」
「すまん、午後はちょっと用事がある」
「どこに行くんだ?」
レオは少し間を開けて答えた。
「勧誘だよ。夕方には戻るさ」
「そっか…」
無敵戦士はレオの後ろ姿を眺めた。
「じゃ、俺は筋トレでもしてっかな」
レオは食事を済ませると、ざっと身体を洗い他所行きの服装に着替えた。
「ねえ、むっちゃん」
「何だ?」
無敵戦士に話しかけたのはベレッタだった。隣にはサラとシリーもいる。
「レオ君、どこか行くの?」
「勧誘だってよ。俺も協力したいんだけどな…」
「ふーん…」
シリーは少し考えて言った。
「待ってレオ兄、オイラも手伝うよー!」
最初のコメントを投稿しよう!