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ミケココファファ
11月25日。僕はジーナとアキナを連れてガイアロッドに向かっていた。
「で、そのガイアロッドでどんなギルドなの?」
『魔導士中心の、ギルドさ。うちとは、古くから、付き合いが、あるんだ』
ドアを開くと受付嬢の姿が見えた。
「ようこそガイアロッドへ」
『パルチザンの、ハルトです。シンシア隊長は、いらっしゃい、ますか?』
「今、お呼びいたします」
間もなくシンシア中隊長とイナホが姿を見せた。
シンシアはジーナと同じ真っ白な翼を持っているが、その姿は1周り以上大きい。身長は僕とほぼ同じくらいある。
「待っていたわハルト君」
『お久しぶりです』
「この子がジーナさんね」
「よ、よろしくお願いします!」
ジーナが緊張気味に挨拶をすると、シンシアは満足そうに頷いた。
「確かに4人いるわね。修練場に向かいましょう」
イナホは眼鏡のフレームを揺らしながら、僕らの姿を眺めた。
「3人しか…いませんが?」
「よくハルト君の肩を見て」
「え…? あ!」
シンシアは僕の肩に乗っているリーフィーも勘定に入れていたようだ。
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