ガンプキャンプ再び

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 B6は少し考えると、何と剣を鞘に納めてしまった。 「そのままにしておこう」 『え…!?』  僕らは驚いたままB6を眺めた。さすがに中層レベルの魔物をそのままにするとは思わなかった。レオも同じ意見のようだ。 「い、いいんすか?」 「多少、厄介な敵がいた方が、周囲を警戒する癖がつく。先を急ぐぞ」    B6は、目の前に張られたリール糸を眺めると、森の中に足を踏み入れ、冒険者ハンターの設置したクロスボウを取り外した。何とクロスボウの矢尻から赤黒い光が見える。 『まさか、毒矢!?』  B6は、黙って頷いた。  クロスボウのトラップは、メインルートから少し離れた雑木林に仕掛けられることが多いが、草むらの獣道に仕掛けられるものもある。クロスボウ本体だけでなく、リール糸も隠れてしまうため、肉眼だけで見つけるのは至難の業だ。 「ここだな」  しかし、ヘイトセンスと鋭い嗅覚を持つB6にこの手は通じない。
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