3. JKのファーストキス

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「触らないでって言ってるでしょ!」  必死に抵抗し、なんとか栗山から離れた。栗山は、俺から一歩距離を置くと、怒りの矛先を、別方向に向けた。  茅ヶ崎を、つまり神楽裕樹を睨みつけたのだ。 「誰だか知らないけど、君みたいな不細工が俺の彼女に絡むのは、止めてもらえるかな! 俺はさ、彼女が別の男と話をするのを想像するのも嫌なんだよ!」  栗山は俺のつま先から足首、太もも、スカート。それから、腰のラインを通って胸を舐めるように見ると、舌を出して口のまわりをなめた。  ゾクゾクッと、背筋に寒気が走った。  はっきりと真実を言ってやりたいのは、やまやまだが、まさか、俺と茅ヶ崎が入れ替わってるなんて言ったところで、生肉を食い散らかすような金髪ドブネズミ・ゴリラ男に分かってもらえるはずがない。  茅ヶ崎の方に目をやった瞬間、栗山に両肩を掴まれた。  栗山の唇がゆっくりと、確実に近づいてくる。  やめろ、やめろ、やめろーーーーーーーー!  待て待て待て待て待て待てーーーーーーーー!!  発狂しそうだ。  ファーストキスが、こんなチャラ男でいいはずがない!  必死に、力を振り絞って、体をくねられた。  逃げようとしたが、栗山の力が強いのと、茅ヶ崎の身体が本来持つ力では、栗山を振り払う力が出ない。
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