4. JKのエッチな誘い

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 深呼吸して―― 「ふざけんじゃねえよ!」  気づいたときには、おもいっきりグウで頬をなぐっていた。  俺の意思ってか、茅ヶ崎の意思って感じもするけど……。  まぁどちらにしても思いの外、すっきりしたのは確かだ。 「最低! 二度と私の前に現れないで!」  涙目になっている栗山を見てスカッとした。  栗山のポケットから、スマホを取り出し、連絡先から、茅ヶ崎の名前を消去すると、テーブルの上にスマホを叩きつけた。  その勢いのまま、俺はお店を出ると、しばらく歩いた。  曲がり角までくると、肩の力は抜けていた。 「おーい!」  手を振りながら、茅ヶ崎が後を追いかけて来る。追いつくと、隣を並ぶようにして歩き出した。 「バイトは?」 「早退させてもらった」  茅ヶ崎は息を弾ませて歩く。 「さっきの、やりすぎだった?」 「ううん。全然。正直、感謝の気持ちでいっぱいなの。これで何もかも良かったと思ってるの」
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