120人が本棚に入れています
本棚に追加
/556ページ
「私の人気ぶりに嫉妬しないで欲しいわ」
実感はしてるが……、嫉妬はしていない!
「その見られてるって、あれじゃないのか……?」
木の影から、こちらを見ているリンを指さした。
「あの子は無害よ。他の何かとてつもなく深い嫉妬? いや悪意を感じているの」
そう言うと茅ヶ崎は、再び俺の腕を引っぱり、海の家の影に身を隠した。
おいおい、心配しすぎなんじゃ……。
「……誰かいたか?」
茅ヶ崎は目を左右に動かしながら、警戒している。
「可笑しいわね。誰もいないわ。相手もプロなのかもしれないわ」
「……はぁ?」
最初のコメントを投稿しよう!