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ベッドの上には、小さな四角いものが!
あれ、コンドームだろ!!
準備は整った。って違う違う!
あああぁぁ! ドキドキする!!
「か、か、か、勘違いしないでね! 私はビッチとかじゃないんだから。襲って胸を舐め回してみたい。そんなこと一度だって思ったことないんだからねっ!」
ツンデレ風に言われた。
茅ヶ崎のキャラの多さに戸惑うばかりだ。
穏やかで、天使のように笑って、にこにこしている茅ヶ崎はどこいった。
「俺は、そんなこと微塵も期待してねえよ」
少しだけ、嘘つきました……。
入れ替わって、訳わかんなくなって、どうにでもなれってことじゃないけど、茅ヶ崎と喋ってると、なんか楽しいっていうか、あれだ。
茅ヶ崎みたいな生き方っていいなあって。そんな憧れみたいな。
その茅ヶ崎に身を委ねてみてもいいのかなあってちょっとだけ、思ったりもしてる。
「それなら良かったわ。ここならゆっくり二人のこと喋れるでしょ」
茅ヶ崎はベッドに腰を下ろすと、べらべらと喋り始めた。
「お風呂上がり、ドライヤーをかける時は、ブラッシングしながら、髪を乾かして欲しいの。乾かしたら髪用の美容液もつけてね。神楽君は、男子だから、そのへんは気にしたことないと思うのだけれども、女の子は、いろいろと大変なことが多いの。それから、念を押すようだけれども、トイレは我慢するよりも、行きたい時に行ってもらった方が体にいいから行きたい時に言って欲しいわ。トイレットペーパーの使い方も、きちんと教えてあげたいの」
「そうか、それなら、今教えてくれよ」
「え? ――おしっこする時にしか、教えられないに決まってるでしょ!」
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