22. JCとエッチな朝

7/10
121人が本棚に入れています
本棚に追加
/556ページ
 台所でも、ずっとご立腹の美織ではあったが、まぁ空腹のせいもありまして、 「いっただきまーす!」  と、完成したベーコンエッグトーストを囲むと、すっかり上機嫌になっていた。  小さな口を、むぎゅーっと、開けて、かぶり付いている南条を見て、大笑い。  三上の溢れたベーコンを、東山がパクリと、食べて、知らん顔。  楽しい時間で――、家族が多いと、こういう朝ご飯の風景も見られるか。と、清々しい気持ちになった。  朝ご飯を食べ終わると、南条と三上、東山は、 「ありがとうございました!」  と、元気よくお礼を言い、にこにこしている。 「また、来てね!」  俺が言うと、美織は「ボードゲームを次こそは!」と、意気込みを見せていた。  みんなを見送ると、美織は自分の部屋で、朝の支度を済ませているようだった。  急に家族が減ったようだった。  静けさが漂い、徹夜明けの眠さが戻ってくる。  ふぁあ〜あ〜あぁ〜あぁ〜。  自然に欠伸が出て、ソファに腰を下ろした。  このソファに座る自分に少しづつ、馴染んできている。
/556ページ

最初のコメントを投稿しよう!