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台所でも、ずっとご立腹の美織ではあったが、まぁ空腹のせいもありまして、
「いっただきまーす!」
と、完成したベーコンエッグトーストを囲むと、すっかり上機嫌になっていた。
小さな口を、むぎゅーっと、開けて、かぶり付いている南条を見て、大笑い。
三上の溢れたベーコンを、東山がパクリと、食べて、知らん顔。
楽しい時間で――、家族が多いと、こういう朝ご飯の風景も見られるか。と、清々しい気持ちになった。
朝ご飯を食べ終わると、南条と三上、東山は、
「ありがとうございました!」
と、元気よくお礼を言い、にこにこしている。
「また、来てね!」
俺が言うと、美織は「ボードゲームを次こそは!」と、意気込みを見せていた。
みんなを見送ると、美織は自分の部屋で、朝の支度を済ませているようだった。
急に家族が減ったようだった。
静けさが漂い、徹夜明けの眠さが戻ってくる。
ふぁあ〜あ〜あぁ〜あぁ〜。
自然に欠伸が出て、ソファに腰を下ろした。
このソファに座る自分に少しづつ、馴染んできている。
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