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特に、抱き枕の中でも、黒髪の下着少女がこちらを見ている気がする。
『抱っこしてぇ』
視線が、そう訴えかけてくる。
そんな目でこっちを見るなって。
バカーっ。
変な気分になるだろ。
やめろって。
…………。
誘惑に負けました。
抱っこします。
柔らかくて、そしてなにより、
「気持ちいいぃぃ〜」
伸びをしてそのまま、ベッドに横になった。
「可愛いな」
閉まっている扉の向こう側で、妹の美織が聞き耳を立てていたのだが、それを神楽は知る由もなかった。
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