3. JKのファーストキス

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3. JKのファーストキス

 この状況において、意味など理解している暇はなさそうだ。どうにかして、一人で切り抜けるしかない。  ――あぁぁあもう!!  叫びたい気分だ。  面倒くさいが、入れ替わってしまっているのだから、仕方ない。 「雪菜、次いつデートしょうか?」  そう言いながら、栗山が俺の髪に触れようとした。俺の髪では、実際はないわけだが、入れ替わっている俺からすると不思議なことに、この体はもう俺のものでしかない。  反射的に、栗山の手を払うと、舌打ちしてやった。 「触らないでよ!」  自然と女子高生っぽい喋りかたになった。  我ながら上出来。 「なあ雪菜、俺達付き合ってるんだから、毎回デートの誘いを断るなよ! 映画でも見に行こうぜ? それかさ家に遊びにこいよ」  今度は腰に腕を伸ばされて、ぐいっと体を引き寄せられた。  分厚い体に、包み込まれて気持ち悪い。  おえぇ〜。  止めてくれ!    茅ヶ崎自身も望まない展開のようで、歯を食いしばり、拳を握りしめている。何かを我慢しているように見える。
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