5. JKのおしっこ

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5. JKのおしっこ

 男としてか? 女としてか?  どちらか分からないまま、ラブホに来てしまった――。 「人気の多い道端で、私と神楽君が話してるのってちょっと変だと思うの。だってこれまで喋ったことのない二人でしょ。クラスメイトに見られたら怪しまれると思うの。だからゆっくりと静かなところで話したいの」と、説得されたのだ。  いや、しかしだな。  全く接点のない二人が、ラブホに入る方が怪しいだろ。と、ツッコミを入れたくなったが、茅ヶ崎は頭がいい。妙に説得力があった。  手を引かれるまま、田辺駅を出てすぐの交差点を、右に曲がったところにあるラブホに来てしまったのだ。  人生初のラブホである。  部屋はピンクで、大きなベッドが真ん中にドーン! とある。  その存在感は、半端ない。 『さぁ裸になって、えっちしてください! 気持ちいいですよー!』と、言ってるみたいだ。  淡くピンクに光る照明のせいで、身体中の血液も、どくどくして、えっちモードに入りそうだ。
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