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「あ…はは…」 「ア、アハ、ハハハ…」 そしてその言葉を聞いて、少し気まずい森山くんと、わたしは苦笑い?愛想笑い? どちらともなく似たような声が出た 「あ…え、っと…じゃ、じゃあ、わたし、これで失礼しようかな」 やっぱりなんとなくどうしていいのか解らなくなったし、帰るなら今かなぁと思ったりもして区切りの言葉を言ったら、たちまち焦ったのは 「えっ!!いやいやいや、あの、邪魔なら俺が帰りますからっ」 森山くん 「あ、いえいえいえ、そういうんじゃなくて、わたしはもう十分ゆっくりさせてもらったので 森山さん、これからのこととか美紀ちゃんと話すこともあるでしょうし」 わたしの同期である眞ちゃんの後輩、ということはいくつかは年が下なんだと解っていたのと、見た目も若いもんだから 森山くん、 なんて声に出そうになったし実際自分の中の心の声は 森山くん、 だけど 初対面の相手にそれも失礼だと意識的に 森山さん、 と呼んだ
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