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インターフォンを押して、出迎えてくれたのは職場の後輩ちゃん ま、後輩といってもそれほど大きくもない会社で、わたしより後から入ってき、歳も少しだけ下 だから後輩といえばそうだけど 実際、仕事はわたしと同じようにこなすし、ちゃんと常識もあるし 特になにをしてあげようとか、先輩としてナンチャラとか、そういうのはまったくなく、対等に仕事をしてる同僚のひとりである彼女 そんな彼女が先月、結婚して、その相手がこれまた同じ会社の上司だった 彼女の旦那様になったその人は、わたしの同期 まぁ、これまた個人経営の会社で同期もなんにも同じ時期に入ったというだけのもので お互いに新卒で入ったわけではないから歳は彼が二つ上、だったけど 入社してから同期というくくりが心地のいい関係だったことは確かかな 彼の方は役職が偉くなったのは歳を重ねたせいにしておこうかしらね なので、3人が三人ともにお互い毎日の様に顔を合わせてる中、それこそ毎日の様に結婚した新居にあそびにおいでと招かれていたのだけど なにかとタイミングを逃していた そうこうしてるうちに、彼女が会社を辞めることにしたらしく いよいよきちんとお邪魔しなければ!という気持ちになって今更ながら手土産をどうしようかで迷ってるっていう
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