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「七時……」 次の日の朝、静かな目覚し時計を見ながら真っ青になる私。 いつも起きる五時半を遥かに過ぎていたから。 すぐに飛び起き、マッハでパジャマを脱ぎ捨て制服を慌てて着ると、部屋から飛び出し、一階のリビングへ走る。 「お母さん!私の目覚し止めた!?」 私は勢いよく扉を開けると叫んだ。 「止めてない。自分で止めたのよ。それよりおはようでしょう」 ダイニングで椅子に座っていたお母さんにムスッとした顔で返されたが、私は寝坊してしまった事がショックすぎて僅かも気にならなかった。 「まだ間に合うでしょ?お母さんだって美桜のせいで早く起きてお弁当作ってるんだからね」 確かに間に合う。 でも私は早めの電車に乗りたいの! 私はお弁当箱を掴むと洗面所に走り、歯磨きをマッハですると顔を軽く洗った。 髪はもうどうでも良い。 鞄を掴むと家を急いで出た。 いつもより一時間遅れの電車は、乗り込む前の窓からでも人がいつもよりも多いのが分かった。 沢山の人を見たら、緊張が身体に走る。 私は電車の扉が開くと、車両と車両の間の扉の前へとダッシュで逃げ込んだ。 そしてスクールバッグを抱き締めると高校の駅まで目を瞑り続けた。
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