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もともと何も持たない、家なしさんやったとして、その人が最期を迎え、帰る場所もなく不憫に思った誰かが、せめてここで眠れますように、と建てたものなら、静かにそこで弔い続けるのがよかったんでしょうがね。
室「年数が経つにつれ、忘れられていくんでしょう。故に彷徨うことになっても仕方ないんでしょうね」
持ち帰る誰かについていってしまっても、不思議ではないと言いました。
室「でもですよ、何か悪いことをするという人でもなく、さみしかったそうです。せやからその日にきちんと浄霊させてもらいました」
もう家の中を彷徨うこともなく(その行動も、気づいて欲しかったからだそうです)、ご家族もおっかなびっくり過ごすこともないやろうと。
室「気になったのは、このお祓いをした、というとこなんですよ」
記録にもあった通り、何度かお祓いしているというし、でも解決してないし。
室「どこの誰かも知りませんが、それ叶わず、不信感だけを生んだんでしょうね」
そうみたいやな~。
まぁ後うちからやることと言えば、その後どうですか?と様子見に訪問することです。
室「それについては、室井とお松で行くことになってます。それまでに万が一何かあれば、連絡もらえるようにしていますし」
その訪問が済めば一安心です、とムロちゃん言いました。
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