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室「先生には報告してるんですが、実はAさんから室井の方にも連絡があったんです」
その連絡があったのが、再訪問の翌日やったと言いました。
室「聞く限り、言いがかりもいいとこでした。うちは何も間違ってないのに、悪者扱いかーとか、名誉棄損がどうとかね。あと、依頼継続もできなくて迷惑してるとか」
俺「でも実際、的外れなことしてたから、うちに依頼来たんやろ?」
と言えば。
室「それはそうですよ。それで対応したんですから、室井もお松も、問題なかったと思ってます」
それにそんな電話があっても、だ。
室「私ら、喧嘩したいわけでも、相手さんの名誉棄損だの、そんなこと思ってませんよ。勝手したつもりもありませんし」
それもお伝えしたんですがね、と言いました。
室「私が出しゃばったばっかりに、こんなことになって申し訳ないです」
と言うんですが。
俺「いや~。喋った限り、相手さん、だいぶアレな人やったで?」
そうですか、と言うてましたが、大きな身体で心配性なムロちゃん、何回も謝るんですよ。
本来自分が相手さんのとこに行って~とかね。
室「そういえば、師匠がどうとか言うてはりましたわ」
俺「師匠?」
室「はい、どうやら相手さんの師匠さんが、えらい怒ってるとかなんとか」
俺「なんで?」
室「さぁ?そこまでは室井もわからないんです」
へ~師匠が出てくんのか。
これは俺より時子さんに話振った方がよかったんかも。
とか思ったんですけど、あいにくその日は時子さんは一日不在。
となればやっぱり。
俺「俺見た目通りの若造やから、ナメられんのよな~(笑)嫌な思いさしたらごめんな」
それでもなんとか話はするからと言えば。
室「そんなことないです、若は若です」
それに…と。
室「きっと先生も来ると思います」
俺「でも面談あるやろ?」
室「来ます、そういう人なんです」
と言いました。
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