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もうすぐ来るんやろうな、思ってたら。
“あー”
と鈴の子の声がしました。
ん?と見れば。
“あー”
『ここ嫌ー』
なるほど、やや不機嫌ではないか。
室「退屈なんでしょうね」
なぜならこの通された部屋、応接室的な感じでもなく、何もないただの和室。
何か花が飾られてるだとか、置物あるだとかでもない、たんなる和室。
それが悪いわけでもないけど、客扱いされてないのは伝わるし、殺風景なんですよ。
ちなみに座布団すらないんですから。
退屈するわな~と思っていたら、「失礼します」と声がして、入ってきた師匠らしき人と、さっきの3人組。
師匠らしき人に、
「あぁ、この方々が言うてた…なるほどねぇ」
お若いですね、おいくつですか?
とか聞かれて、さらにはムロちゃんに。
「まさかこの方があなたの師?なわけないでしょうね」
室「私の師は、吉田と言います。吉田共々、私らは××家に従事しております」
と言えば、バッサリ言われました。
「昔から名前のある御家でしょうに、よくもまぁ、とんだ跡取りさんですなぁ(笑)これじゃ苦労されるでしょう、あなたはそれぐらい、持ってるものが“気持ち悪い”」
私から話なんてないです、どうぞ言いたいことだけ言うてさっさと帰ってください。
って言うですよ、どう思います??
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