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吉「都度対応?それも結構。しかしいつまでそんなことをされるんです?なぜそうなったか、知ろうとしないんです?」
負けん気強いんか、ただの癇癪やと思ってたAさんが言いました。
A「どういう意味ですか?」
と。
そこでさすがに気づいたんでしょうね、Aの師匠が言いました。
「ちょっと黙りなさい!」
お前たちは何てことを!的なことを言うんですが。
吉「何てこと?あなたも師匠なら、正しく答えてあげるべきですよ」
“お前たちは何もできなかった”ということをね、と言いました。
吉「あなた達の浅はかな考え方で、ひとつの家族がどうにかなっていたかも知れません」
祓えばいい、清めればいい、そんなことでどうするのか。
吉「なぜ根っこの部分を探ろうとしなかったんです?何かが起これば、何かの原因があるんです。それを見抜けなかったがために、依頼人を不安にさせ、うちに話がきたんです」
ここで解決できてりゃそもそもこんな事態にならなかったんではないか。
吉「そしてうちの弟子がそれを見抜き、無事解決してくれました。私は師として褒めはすれど、責める理由がどこにありますか?」
そしてうちの弟子が、いったいそちらにどんな悪いことをしたのか、逆に聞かせてほしいと言いました。
もうかっこよすぎて漏れそうでしたわ。
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