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吉「それもこれも、師に任されたというならば、全てはあなたの責任にもなります。任されたのでしょう?弟子だけでやってこいと」
弟子ABC、完全に沈黙してました。
師匠はというと。
「弟子がきちんと報告していれば私が対応してました。報告も相談もなく勝手にやって、その点はうちが至らんかったと言えなくも…」
と、もごもごするんです。
したら突然。
吉「失礼ですが、あなたの師匠は△×さんという方ではないですか?」
と聞くんですよ。
いきなり何で?と思って聞いてたら。
「そうですけど、ご存じなんですか?」
と言えば、何か聞いたことあるお名前やな~と思ってたんです、とヨッシー。
そして。
吉「私の師の名は、諸戸と言います。諸戸の名をご存じですね?」
と言えば、あっと思ったのか。
「うちの師匠の兄弟子さん」
吉「もう亡くなってこの世にはおりませんが、立派な方でした。私もそんな諸戸から、あなたの師の話を聞いたことがあるんですが、真面目で勤勉な方やったと伺っています」
そんな立派な方やというのに…と。
吉「あなたは何を師から学び、今日師になったあなたは、何を弟子に教えておるんです?」
それがどうして“こう”なのか。
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