23110人が本棚に入れています
本棚に追加
/172ページ
森「正直、どちらからも返事はいただけないと思ったので、意外やったんですよ」
でもまぁよくある話でもあるし、このまま本家に持ち帰ったそうです。
で、これは物件担当に持って行こうか、はたまたあるいは…と悩んだモーリー。
そこで相談を持ち掛けたのが、昔から世話になっていたという、おまるでした。
森「その時確か手が空いてたとかで、私が戻った時にいてはったんですよ」
だから相談してみたところ。
森「“自分“はどう思ったのか、と問われたんです」
で、考えたモーリー。
森「正直、私はそこまで家庭環境も悪くはなかったし、音楽やなんやとか、そんな専門的なこともわからないし、これといった共通点もない。私には遊ぶ友達もいましたし、自由に遊んでました」
だから、どう思う?と聞かれても、「わからない」と答えたそうです。
森「その返事に答えてはくれませんでしたが、誰に持って行くべきか聞いたとき、丸尾さん私に言うたんです」
“共通点”よりも、“共感”できる人間に話を持っていけ、と。
ひとりの辛さを知っている者。
理解者がいなくて困ってた者。
親に蔑ろにされていた者。
丸「ここにはそんな人間がよぅさんいます。少なからず、そういう経験をした者しかここにはおりません」
誰でも受けてくれるかも知れない、けれども、と。
森「“共感”することだけが、正しいか。そうではなくて、今、この状態の涼太に“何が”必要で、どうすべきか。今後、“涼太自身の未来”を、“涼太自身”が決めていくためには、どうすべきか」
そう問われたときに、モーリーは思ったそうですよ。
森「安易ですけどね、“友達”というのはどうでしょうと、丸尾さんに言うたんです。そしたら丸尾さん」
丸「ほな、適任はここにはおりまへんな。好きなようにしてみなはれ」
って言うたと言いました。
森「何分私は、最初から最後まで携わるのは初めてですから、助言がほしいと言うたら、それは構いませんって言われてねー(笑)」
“万が一”があれば自分も対応すると言うてくれたんで、その時は自分なりにやってみようと思ったそうですよ。
森「境遇を聞くと、なんだかんだ私も、放っておけない気持ちはありました。でも、公私混同厳禁、私情を挟むな、でしたから。その辺はどうなのかって聞いたんです」
したらだ。
丸「そんなもん、“初回相談”で止めとったらよろしいがな!あーたはそういう役割でしょうが!」
って言うんですよと、モーリーは笑って言いました。
ようはね、”アンタが報告しなかったら、それはアンタの案件であって、本家の案件にはならないよ”と言うんですよw
森「そうですよね、それって結局、私が相談受けただけですからね!(笑)」
てな話ですよw
最初のコメントを投稿しよう!