心霊異聞録Ｒ～廻～

トイレの花子さん

それって東北の？と聞けば。

瀧「随分昔の話だそうですから、ほんまかどうかはわかりませんけど、それモドキなのか何なのか、そういったことがあったというね」

イタコかぁ…花子さんからイタコて…。

俺「なんかわからんなぁ」
リ「そうですね」
吉「おまるに話はしときますけど、よくわかりませんなぁ」

と言えば。

時「そうですねぇ。“あった・なかった”というのはさて置いて、イタコというのを例えやとしたら、私はしっくり来ますけどねぇ」

と笑うではないか。

俺「何が？」

と聞けば、時子さん。

時「だってそうでしょう？やり方は違えど、私らも“呼んで話す”はするでしょう？」

とまた笑う。

まぁ確かにそうやけど、うん？

俺「花子さんを、呼ぶ？」

めっちゃ疑問形で聞けば。

うふふ…と時子さん、じっと写真を見て言うわけさ。

時「今回は、美緒さんは外れていただきなさい。見なくてよいものは、見なくていいんです。ねぇ？お鈴ちゃん」

と言えば、にっかり笑って頷く鈴の子が、うんうんと頷く始末。