心霊異聞録Ｒ～廻～

トイレの花子さん

さて、どっちに行こうかなと、写真をもう一度確認する。
……うん、こっちやな。

ずっと耳元で鈴が鳴るんです、ちりんっと。

場所的に開けてるし、視界から消えることもなくしばらく進む。

お、あれがトイレか、とちょっと遠めに確認できました。

男子、女子、多目的、ちょっと離れて別の手洗い場。
ふむふむ、今のところ何もない。

ひとりふむふむ…しながら着いたんで、後ろ見たらちゃんと視界にリン君とナオキ。

で、写真を見ながらあれこれみていたら、またちりん…っと音がして、顔の横からにゅうっと白い小さい手が指を指すんです。

ちりん…（あっち～）
ちりん…（よぉく見てて～）

と。

さて、何やら俺に見せたいものがあるようです。

じゃあ俺からもお願いしてみよう。

俺「よーく見えるようにしてくれんか」

と。
したらだ。

『キャッキャ♪』

まぁーーーかせんしゃい！！とね。