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俺も後ろを向いて言われた通り、ナオキの目を隠したら、それに被さるように、鈴の子がナオキごと隠すように動いたんです。
今度は多分、感覚的に見なくていいように、と。
(まぁ笑ってはいましたが)
後ろを向いたとしても、感覚で拾うこともあるため、不便なもんやな、とその時は思いましたね。
俺の背後から、コツン…コツン…と、ゆっくり壁を、それこそノックしたんでしょう、ヨッシーの声がしました。
吉「おまる、これはあきませんね」
丸「直視するもんやおませんな」
と。
きっと見えていなかったリン君は、
リ「先程からのこの音はなんですか?」
と聞けば。
吉「縄の、揺れる音でしょう」
何故このような…と。
壁に向かってノックして、意味のわからんと思うでしょうが、その壁に一瞬でも写ったのは、首を吊ってる女の人やって、なおかつその人は、高い場所から、じっとこっちを見下ろしていたんです。
そら俺も「うわっ!」ってなりますよ、一瞬でもね。
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