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これは二人に任しておこう、となりますね流石に。
時々黙るおまるはきっと、写真と状況からいろいろ読み取ってるんです。
理解が追い付いてないナオキは、相変わらず俺を握り潰す勢いで、
ナ「りっき、わからん」
俺「任しとこ」
そして力を緩めろと思いつつも、その気配はなし。
めっちゃ緊張してるという。
俺はそこまで緊張もなくリン君を見れば、何やら下を向いて…あ。
そこで気が付いた。
これは何か“聞こえてる”なと。
場所を特定しようとしてるのか、何事か聞き取ろうとしてるのかはさて置き、そういう時は話しかけないのが正解で、またおまる達を見たら。
線香の束に火を焚き、香台に置いて手を合わせながら言いました。
丸「貴女は“口を貸していた”のかどうか、どのようになさっていたかまでは私もわかりませんが、説明を乞うにも“それでは”話せんかったんでしょう」
ぎちぎちに絞められ、あの目線を思い出すとやっぱり「ウェッ」となりますが、たしかにあれでは話は出来んなと。
吉「だから“口を借りる”ために、ナオキ君を呼んだんですか」
という。
あぁ、そういうことかと。
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