若みど誘拐事件簿。

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なかなかに緊張してた長女さん、名前を真子さん(仮名)にしよう。 年齢的には俺より下でしたが、見た目はイマドキの………ほれ。 何カットっていうんですか? そこらによくいてるじゃないですか。 黒髪で、前髪パッツンにちょっと内巻きで、やたら唇赤い子ら。 簡単に言えば、こじゃれた日本人形ですよ。 みんな似たような髪型に服装で、決して個性的やとは思わんけど。 ……………………。 脱線しましたが。 そんな長女さんに聞いてみました。 俺「さっきなんかに反応してなかった?」 と聞けば。 真「突然、近くに“なんかいてる”って感じしたんです」 見えてるわけではないってことか。 み「そういうことを感じるようになったのはいつから?」 と、みどりが聞けば。 真「そんなにハッキリわかるわけではないんですけど、中学生?それよりちょっと前ぐらいから、そうなんかな?って思うようになりました」 という。 丸「ちょっと失礼」 そこでおまるが、真子さんの正面に座り、しばらく静かにするように言いました。 なんやろな~って思って見てたらば、うっすらと気配がしました。 みどりのノートパソコンで書記をしていたリン君も、手を止めて見てたんです。 思わず見てしまうというのは、真子さんの背後にいる“誰か”。 この人に、おまるがコンタクトをとってるんですよ。 丸「“あなた”からもお話をお聞きしたい。こちらへおいでませ」 躊躇してる感はしたんですけど、ゆっくりゆっくりおまるが表に引き寄せるんですよ。 み「取って食ったりしないわ。出来ればその子の手助けをさせてほしいの」 みどりが言えば、極めつけ俺の背後から、にゅぅっと白いちっこい腕が伸びてきて。 鈴『あー』 “おいでおいで”をするんです。 それで決心したのか、ゆっくり白い何かが、真子さんの後ろに立ちました。 俺も珍しいな~と思ったんですけども。 真っ白な白無垢の女性が立ってたんですね。
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