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真「母が亡くなってしばらくしてからなんです。うちに“母”がいてるんじゃないかと気づいたんは」
亡くなって一週間ぐらいか、もう少し、と真子さん言いました。
み「お母さんはどんな人だった?」
聞かれて真子さんは言いました。
真「おとなしい人でした。あまり怒ったりしないし、おっとり…というか」
でも…と真子さん。
一回だけ強く言われたことがあったそうです。
真「私、農学部のある大学に行きたいって言うたとき、お父さんとかに凄い反対されたんです」
どうせ大学行くなら、外国語を勉強出来るとこにしろ、女が農学部なんて…と言われたと言いました。
み「農学部の何がいけないの?それを学びたいって思うあなたを、アタシは素晴らしいと思うのに」
丸「私もお若いのに、偉いもんやと思います」
……………………。
俺「農学部って何するとこなん?」
ちょっと黙っとれ!って言われたんですけどもw
真「お父さんもそうやったんです。何するとこかも意味わからんから、そんなとこやめとけって」
俺「俺そんな意味で言うたんちゃうんです!」
と言えば。
真「大丈夫です、わかってます。だいたいの人はよくわからないもんですし」
と真子さん言いました。
真「その時に、お母さんに怒られたんです」
“真子がやりたいなら、反対されたってやればいい!”
真「お母さんは、農学部にいきなさいって言うてくれました」
でも結局、それを父親に反対されてしまい、農学部の受験を諦めたと真子さん。
真「今私、浪人中なんです。行けって言われた大学も落ちたし、なんかやる気も起きなくて」
受かる気もしなくて、フリーターをやってると言いました。
そんな真子さんに。
「女やし、さっさと結婚して家庭に入れば?」
と、父親や兄に言われたと言いました。
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