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準備したものは、お母さんの写真一枚。
名前を確認すると、平井 典子(仮名)さん。
丸「我々は付き添いですからな。あとはみどりはんに任せましょか」
み「いじわるねっ!」
と、みどりがぷんぷん❤したら。
丸「正直どう転ぶかわかりませんのや。どうするかは後からでもいいでしょうが」
だからさっさと来てもらえと。
家にいるのはわかってるんで、部屋に入ってきてもらうだけでいいんです。
おまるがそう言うからには、なんかあるんやろうか?
含みのある言い方するなぁ~と思ってました。
相変わらず俺は傍観者なんですけど、みどりは自分のペースで進めていきました。
み「じゃあ始めますね」
と、俺らに一礼して、典子さんとコンタクトを取り始めたみどり。
すぐに反応があって、典子さんが部屋に来たんです。
特に何か感情的なわけでもなく、静かに立ってる典子さん。
自分のやり方で…というみどりは、パソコンを触りながら、
み「だいたいのことは、お分かりなんですね?」
と聞けば。
典『はい』
と答えた典子さん。
み「今あなたの思ってることを聞かせていただけますか?」
と言い、みどりはパソコンに打ち込む準備。
典『はい』
と、静かに言う典子さん。
典子さんが語った話なんですが。
第一声から、想像もしてなかった答えが返ってきたんです。
思わずキーボードを打つ手が止まるほどで。
み「ちょっと待って、追いついてない」
俺「え…。そんなんどうしたらいいん?」
リ「……………」
ただ、おまるだけは違いました。
丸「“見てくれ”に騙されるなということですな」
さぁ、どうしますんや、みどりはん。
どうやらおまるは、写真の段階で気づいてたそうです。
笑う母親の“裏の顔”に。
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