若みど誘拐事件簿。

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もうなんというか、俺としては言葉が見つからんかったんですが。 語り終えた典子さんに、みどりは言いました。 み「あなたは今、聞ける相手に“あなたの本心”を語ったけれど、これからどうされるの?」 と聞けば。 『やっと“自由”になれます。自分の足で出ていきます』 と、変わらない表情で言いました。 み「わかりました。最期に聞かせて頂いてもいいですか?」 ジッとみどりを見てた典子さん。 み「真子さんね、大学、また目指そうとされたら、あなたはどう思われます?」 『“私のようにならないで”“自分のしたいことを”』 み「そう、ありがとうございます」 気が済んだ典子さん。 ……のことが気になったのか、出てきた鈴の子。 『あー』 “あっち~” と俺に言うではないか。
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